「AIに書かせてみた」の「野球シリーズ」最後はNPB。明日から開幕となる前に去年のシーズンのことを振り返っていきましょう。
1. 2025年シーズンのマクロ環境と全体俯瞰
2025年の日本プロ野球(NPB)シーズンは、近代野球における戦術的進化がひとつの極致に達した歴史的な1年として位置づけられる。過去数年にわたり指摘され続けてきた「投高打低(ピッチャー・フレンドリー)」の傾向は今季さらに加速し、各球団の投手陣は圧倒的な球速向上と変化球の高解像度化を実現した1。この過酷なオフェンス環境において、いかにして得点を創出し、あるいは失点を完全に封鎖するかが、全12球団に課せられた至上命題であった。
その最適解を提示したのが、セントラル・リーグを制した阪神タイガースと、パシフィック・リーグを制した福岡ソフトバンクホークスである。就任1年目の藤川球児監督率いる阪神は、データと経験を融合させた緻密なブルペンマネジメントにより、143試合で85勝54敗という驚異的な勝率を記録し、リーグを完全に支配した2。一方、小久保裕紀監督が率いるソフトバンクも、巨大な戦力層を的確に運用し、2年連続のリーグ優勝を達成した4。
両リーグの覇者が激突したポストシーズン、とりわけSMBC日本シリーズ2025は、圧倒的な投手力に対する「個の長打力」の優位性を証明する舞台となり、現代野球におけるチームビルディングの新たな指針を示すこととなった。本レポートでは、ペナントレースにおける各チームの動向、ポストシーズンの戦術的帰結、そして個人タイトルから読み解く選手個々のメカニズムの分析を通じ、2025年シーズンのNPBの全容を網羅的かつ立体的に解剖する。
2. 頂上決戦とポストシーズンの戦術的帰結
レギュラーシーズン終了後に行われたクライマックスシリーズ(CS)および日本シリーズは、短期決戦特有のピーキングと、両チームの指揮官による高度な心理戦が交錯する場となった。
クライマックスシリーズ(CS)の戦力構図
セ・リーグのCSは、優勝した阪神タイガースに対し、2位の横浜DeNAベイスターズと3位の読売ジャイアンツが挑む構図となった5。ファーストステージ(3戦2勝制)ではDeNAと巨人が激突し、勝ち上がったチームがファイナルステージ(6戦4勝制、阪神に1勝のアドバンテージ)で阪神に挑むフォーマットが取られた5。しかし、レギュラーシーズンで圧倒的な勝率を残した阪神の総合力は短期決戦においても揺るがず、順当に日本シリーズへの切符を手にした6。
パ・リーグのCSは、優勝した福岡ソフトバンクホークス、2位の北海道日本ハムファイターズ、3位のオリックス・バファローズによって争われた6。日本ハムとオリックスによるファーストステージを制したチームがファイナルステージに進出したが、ここで待ち受けていたソフトバンクが圧倒的な試合運びを展開した。絶対的な先発陣と強力なブルペン、そして勝負強い打線が見事に機能し、激闘を制して「パーソル CS パ」を優勝。2年連続となる日本シリーズ進出を決定づけた7。
SMBC日本シリーズ2025:歴史的死闘とソフトバンクの王座奪還
2014年以来、実に11年ぶりとなるソフトバンクと阪神の顔合わせとなった日本シリーズは、両リーグが誇る最高峰の陣容による総力戦となった8。
10月25日、みずほPayPayドーム福岡で開催された第1戦は、有原航平(ソフトバンク)と村上頌樹(阪神)という、両リーグの最多勝投手同士の先発マッチアップで幕を開けた8。この試合はソフトバンクが先制したものの、阪神が投打の主軸の活躍によって逆転勝利を収め、アウェーで貴重な白星を挙げる8。現代野球において、先制点を奪われたチームが逆転勝利を収める確率は低く、阪神のこの勝利はシリーズの行方を決定づけるかに見えた。
しかし、第2戦以降、ソフトバンクの「長打力」という絶対的な個の力がゲームを支配し始める。その象徴が山川穂高である。極度の重圧がかかる日本シリーズにおいて、山川は第2戦から第4戦にかけて「3試合連続本塁打」を放ち、阪神の強固な投手陣を粉砕した8。投高打低の環境下では、連打による得点創出は極めて困難であり、一振りで得点を生み出す本塁打の戦術的価値は計り知れない。山川のこの活躍により、ソフトバンクはシリーズの主導権を完全に奪い返した。
迎えた10月30日の第5戦(甲子園球場)は、球史に残るターニングポイントとなった。後がない阪神は序盤から優位に試合を進め、7回終了時点で2点を先行する理想的な展開を作り上げた8。しかし8回表、ソフトバンクの柳田悠岐が、阪神のリリーフ陣の一角である石井大智から起死回生の同点2ラン本塁打を放つ8。この一打で試合の流れは完全にソフトバンクへと傾き、延長戦に突入したのち、野村勇の勝ち越し本塁打によってソフトバンクが3対2で勝利を収めた8。
この一発攻勢により、ソフトバンクはシリーズ通算成績4勝1敗で、5年ぶり12度目の日本一に輝いた8。試合後、ソフトバンクの王貞治会長が「短期決戦はヒーローが出た方が勝つ」と総括したように、山川や柳田といったスーパースターの「個の破壊力」が、阪神の緻密なシステムを凌駕したシリーズであった8。指揮官の小久保監督も「5試合とも息の抜く暇もない良い試合だった」と語り、チームの戦いぶりを称賛した8。
| 表彰名 | 受賞選手 | 所属球団 | 備考 / 副賞詳細 |
| 最高殊勲選手賞 (MVP) | 山川 穂高 | 福岡ソフトバンク | 3試合連続本塁打で打線を牽引 8。 |
| 敢闘選手賞 | 佐藤 輝明 | 阪神タイガース | 初戦から5試合連続打点を記録。賞金200万円 9。 |
| SMBCみんなの声援賞 | 柳田 悠岐 | 福岡ソフトバンク | 第5戦の起死回生の同点弾。賞金100万円 9。 |
| 優勝チーム賞 | 福岡ソフトバンク | (チーム表彰) | ペナント、チャンピオンフラッグ、250万円 10。 |
3. セントラル・リーグ総括:阪神タイガースの黄金期と各球団の力学
2025年のセントラル・リーグは、阪神タイガースが圧倒的な成績を残した一方で、他球団もそれぞれの強みと課題を明確に露呈したシーズンであった。
阪神タイガース:究極の投手マネジメントと大砲の覚醒
阪神は143試合を戦い抜き、85勝54敗という驚異的な貯金を形成してリーグ優勝を果たした2。藤川球児新監督は、現役時代に日米で培ったリリーフの経験則と最新のバイオメカニクス、データアナリティクスを融合。投手陣の疲労管理と起用法において最適解を導き出し、就任1年目にして最優秀監督賞を受賞した3。
その象徴が、先発陣の傑出した成績である。村上頌樹は勝率.778、14勝、144奪三振で投手三冠(勝率第一位、最多勝利、最多奪三振)を達成3。才木浩人は、現代野球において信じ難い「防御率1.55」という圧倒的な数字を叩き出し、最優秀防御率のタイトルを手にした3。さらにリリーフ陣では、石井大智がNPB新記録となる「50試合連続無失点」を樹立し、コミッショナー特別賞を受賞するに至った4。
打線においては、佐藤輝明の覚醒がチームを別次元へと引き上げた。佐藤は主に四番打者として139試合に出場し、打率.277、40本塁打、102打点という破格の成績を記録4。阪神の選手による本塁打王は1986年のランディ・バース以来という歴史的快挙であり、本塁打と打点の二冠王に輝いた佐藤は、文句なしでセ・リーグ最優秀選手賞(MVP)に初選出された3。また、リードオフマンの近本光司は32盗塁で4年連続6度目の最多盗塁を獲得し、機動力の要として機能し続けた3。
追随する各球団の戦況と個の突出
横浜DeNAベイスターズは、71勝66敗でリーグ2位に食い込んだ2。先発の柱である東克樹が14勝を挙げ、阪神の村上と並んで最多勝利投手のタイトルを2年ぶり2度目の獲得を果たし、チームを牽引した3。しかし、阪神との直接対決や勝負所での取りこぼしが響き、優勝には手が届かなかった。
読売ジャイアンツ(巨人)は、チームの過渡期を迎えながらも新たな才能が芽吹いた。とりわけ遊撃手の泉口友汰は、安定した守備力と勝負強い打撃が評価され、自身初のベストナインとゴールデングラブ賞のダブル受賞を果たした3。また、絶対的守護神として君臨した大勢は54ホールドポイントを挙げ、最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得3。さらに、R.マルティネスが46セーブを挙げて最多セーブ投手のタイトルを獲得しており、ブルペンの陣容再編が色濃く反映された3。
広島東洋カープでは、小園海斗の打撃技術が完全に開花した。小園はシーズンを通じて高次元のバットコントロールを維持し、打率.309、出塁率.365を記録。首位打者と最高出塁率の二冠に輝き、リーグを代表するアベレージヒッターとしての地位を確立した3。
中日ドラゴンズは、若手とベテランの融合が見られた。岡林勇希は168安打を放ち、2年ぶり3度目の最多安打のタイトルを獲得3。また、ゴールデングラブ賞も4年連続で受賞し、外野の要として君臨した11。若きリリーフの松山晋也は46セーブを挙げて巨人のマルティネスと共に最多セーブのタイトルを初受賞3。そして、大ケガから復帰したベテランの大野雄大は、不屈の精神で11勝をマークし、カムバック賞を受賞するという感動的なドラマを生んだ3。
東京ヤクルトスワローズはチーム成績こそ振るわなかったものの、ドラフト3位ルーキーの荘司宏太が彗星のごとく現れた。荘司はリリーフとして45試合に登板し、2勝1敗、28ホールド、防御率1.05という、新人離れした凄まじい支配力を見せつけた。この活躍により、ヤクルトの投手としては小川泰弘以来12年ぶりとなる最優秀新人賞(新人王)を満票に近い評価で獲得している4。
正しくは、岡林勇希は3年ぶり2度目の最多安打受賞
セ・リーグ 表彰選手一覧とデータ分析
| 賞・タイトル | 受賞選手名(所属球団) | 主要成績・備考 | 情報源 |
| 最優秀選手 (MVP) | 佐藤 輝明(阪神) | 打率.277、40本塁打、102打点。初受賞。 | 3 |
| 最優秀新人 (新人王) | 荘司 宏太(ヤクルト) | 45試合、2勝1敗、28HP、防御率1.05。 | 4 |
| 首位打者 | 小園 海斗(広島) | 打率.309。初受賞。 | 3 |
| 最多本塁打 | 佐藤 輝明(阪神) | 40本塁打。初受賞。 | 3 |
| 最多打点 | 佐藤 輝明(阪神) | 102打点。初受賞。 | 3 |
| 最多安打 | 岡林 勇希(中日) | 168安打。2年ぶり3度目。 | 3 |
| 最高出塁率 | 小園 海斗(広島) | 出塁率.365。初受賞。 | 3 |
| 最多盗塁 | 近本 光司(阪神) | 32盗塁。4年連続6度目。 | 3 |
| 最優秀防御率 | 才木 浩人(阪神) | 防御率 1.55。初受賞。 | 3 |
| 勝率第一位 | 村上 頌樹(阪神) | 勝率.778。初受賞。 | 3 |
| 最多勝利 | 村上 頌樹(阪神) 東 克樹(DeNA) | ともに14勝。村上は初、東は2度目。 | 3 |
| 最多セーブ | R.マルティネス(巨人) 松山 晋也(中日) | ともに46セーブ。 | 3 |
| 最優秀中継ぎ | 大勢(巨人) | 54ホールドポイント。初受賞。 | 3 |
| 最多奪三振 | 村上 頌樹(阪神) | 144奪三振。初受賞。 | 3 |
ベストナイン・ゴールデングラブ賞における阪神の寡占化: 記者投票によって選出される表彰においても、阪神の強さが際立った。ベストナインでは、村上(投)、坂本誠志郎(捕)、大山悠輔(一)、中野拓夢(二)、佐藤(三)、森下翔太(外)、近本(外)と、実に7ポジションを阪神の選手が独占した3。ゴールデングラブ賞においても同様の7名が選出されており11、阪神の強さが単なる打撃や投球のみならず、センターラインを中心とした鉄壁のディフェンスシステムに裏打ちされていたことが明確に示されている。特に捕手の坂本誠志郎は、最優秀バッテリー賞も含め「捕手3冠」という栄誉を手にした12。
4. パシフィック・リーグ総括:絶対王者ソフトバンクと新時代のタレント群
パシフィック・リーグは、福岡ソフトバンクホークスが巨大な戦力と小久保監督の卓越したマネジメントによって他を圧倒し、2年連続のリーグ優勝を成し遂げた。個人タイトルを見ても、ソフトバンクから史上最多となる8選手が各部門のタイトルを獲得しており、その選手層の厚さはNPB史上でも屈指のレベルに到達している13。
福岡ソフトバンクホークス:モイネロの歴史的転向と層の厚さ
ソフトバンクの優勝を語る上で欠かせない最大のトピックは、L.モイネロの「先発転向大成功」という歴史的パラダイムシフトである。長年、世界最高峰のリリーフ投手として君臨してきたモイネロは、先発転向2年目となる今季、24試合に登板して12勝3敗、防御率1.46という驚異的な成績を残した4。リリーフ時代に培った圧倒的な奪三振能力は先発としても健在であり、6月6日のヤクルト戦では1試合18奪三振という球団新記録まで樹立している4。この絶対的な支配力が高く評価され、モイネロはパ・リーグ最優秀選手賞(MVP)に初選出された4。
打線においては、育成出身の牧原大成が偉業を成し遂げた。牧原はシーズンを通してコンスタントに安打を重ね、打率.304で首位打者を獲得13。育成選手枠でプロ入りした選手が首位打者のタイトルを獲得するのはNPB史上初の快挙である13。また、柳町達は両リーグトップの出塁率を記録し13、周東佑京は35盗塁で3年連続通算4度目の最多盗塁を獲得するなど、個々のプレースタイルが極限まで磨き上げられていた13。
投手陣も盤石であり、有原航平が14勝を挙げて最多勝利を獲得したほか13、杉山一樹が守護神転向後に最多セーブのタイトルを分け合い13、松本裕樹が最優秀中継ぎ投手のタイトルを初獲得するなど、ブルペンの再構築も見事に成功した13。
北海道日本ハムファイターズ:伊藤大海の到達点とレイエスの破壊力
リーグ2位に入りCSファーストステージを戦った日本ハムは、投打の明確な柱がチームを牽引した。 投手陣のエースである伊藤大海は、モイネロとのハイレベルなマッチアップを幾度も演じながら、14勝を挙げて有原と並ぶ最多勝利投手を獲得1。さらに自身初となる最多奪三振のタイトルも奪取し、投手二冠に輝いた13。このシーズンを通しての圧倒的なイニングイーターとしての能力と完投能力が高く評価され、伊藤は年間最優秀先発投手に贈られる「沢村栄治賞」を初受賞した17。
打線では、フランミル・レイエスが投高打低のパ・リーグにおいて異次元のパワーを見せつけた。リーグ全体で本塁打が激減する中、レイエスは唯一の30本超えとなる32本塁打を放ち、90打点と共に本塁打王・打点王の二冠を獲得した13。レイエスの存在は、相手バッテリーに極度のプレッシャーを与え、日本ハム躍進の最大の原動力となった。
パ・リーグ各球団の収穫と表彰選手
東北楽天ゴールデンイーグルスでは、プロ10年目の村林一輝が大ブレイクを果たした。村林は遊撃および三塁を中心に堅実なプレーを見せながら、打撃面でも144安打を放ち、自身初のタイトルとなる最多安打を獲得13。ベストナイン(三塁手)やゴールデングラブ賞(三塁手)にも初選出され、リーグを代表する内野手へと成長を遂げた11。また、辰己涼介も5年連続で外野手のゴールデングラブ賞を受賞し、鉄壁の守備力を維持した11。
埼玉西武ライオンズは、チーム成績は苦しんだものの、平良海馬がリリーフとして最多セーブのタイトルを獲得し13、タイラー・ネビンが一塁手として、西川愛也が外野手としてそれぞれ初のゴールデングラブ賞を受賞するなど、個の力で意地を見せた11。
オリックス・バファローズは、強固なセンターラインが健在であった。捕手の若月健矢が2年ぶり2度目の、遊撃手の紅林弘太郎が自身初となるゴールデングラブ賞を受賞し、投手陣を強固なディフェンスで支え続けた11。
千葉ロッテマリーンズからは、将来の日本球界を背負うスターが誕生した。ドラフト1位ルーキーの西川史礁は、シーズン序盤に二軍での再調整を経験しながらも、一軍復帰後は卓越したバットコントロールで打率.311(通算ではリーグ6位に相当する.281)を記録4。ロッテの球団史上初となる「外野手としての新人王」に輝き、11月の侍ジャパン強化試合にも選出されるなど、飛躍の1年となった4。
パ・リーグ 表彰選手一覧とデータ分析
| 賞・タイトル | 受賞選手名(所属球団) | 主要成績・備考 | 情報源 |
| 最優秀選手 (MVP) | L.モイネロ(ソフトバンク) | 12勝3敗、防御率1.46。初受賞。 | 4 |
| 沢村栄治賞 | 伊藤 大海(日本ハム) | 14勝、最多奪三振。初受賞。 | 13 |
| 最優秀新人 (新人王) | 西川 史礁(ロッテ) | 打率.281(規定到達ペース換算)。 | 4 |
| 首位打者 | 牧原 大成(ソフトバンク) | 打率.304。育成出身初の快挙。 | 13 |
| 最多本塁打 | F.レイエス(日本ハム) | 32本塁打。リーグ唯一の30本超え。 | 13 |
| 最多打点 | F.レイエス(日本ハム) | 90打点。本塁打との二冠。 | 13 |
| 最多安打 | 村林 一輝(楽天) | 144安打。プロ10年目で初。 | 13 |
| 最高出塁率 | 柳町 達(ソフトバンク) | 両リーグトップの出塁率。 | 13 |
| 最多盗塁 | 周東 佑京(ソフトバンク) | 35盗塁。3年連続通算4度目。 | 13 |
| 最優秀防御率 | L.モイネロ(ソフトバンク) | 防御率 1.46。2年連続。 | 13 |
| 最多勝利 | 伊藤 大海(日本ハム) 有原 航平(ソフトバンク) | ともに14勝。 | 13 |
| 最多セーブ | 平良 海馬(西武) 杉山 一樹(ソフトバンク) | ともに守護神転向後初受賞。 | 13 |
| 最優秀中継ぎ | 松本 裕樹(ソフトバンク) | ブルペンの要として初受賞。 | 13 |
| 最多奪三振 | 伊藤 大海(日本ハム) | 圧倒的な投球回と奪三振率で初受賞。 | 13 |
5. ストーブリーグの熱狂と編成の非情さ:世代交代、メジャー挑戦、FA市場の動向
2025年シーズン終了後、各球団は来季に向けたシビアなロースター整理を断行すると同時に、球界を揺るがす大型移籍やメジャー挑戦の表明が相次ぎ、かつてないほど激しいストーブリーグが展開された。
12球団を吹き荒れた戦力外通告とベテランの退団
2025年オフの戦力外通告では、各球団で長年功労者として活躍してきたベテランや、かつての主力選手たちが非情な宣告を受けるケースが目立った。 広島東洋カープは、リーグ3連覇を支えた田中広輔、松山竜平、上本崇司、磯村嘉孝といったベテラン勢を自由契約とした。東北楽天ゴールデンイーグルスでも、かつての打点王である島内宏明や阿部寿樹が構想外となり、横浜DeNAベイスターズの三嶋一輝、東京ヤクルトスワローズの西川遥輝や原樹理といった実績ある選手たちもチームを去ることとなった。
また、トレードや現役ドラフトで移籍したものの新天地で結果を残せなかった選手への通告もシビアに行われた。福岡ソフトバンクホークスは、DeNAからトレード加入して1年目の濵口遥大に戦力外を通告した。読売ジャイアンツは現役ドラフトで獲得した馬場皐輔を、阪神タイガースも同じく現役ドラフトで加入した漆原大晟を戦力外とした。さらに巨人では、チームの看板選手である坂本勇人と同姓同名として話題を集めた育成の坂本勇人捕手も、このオフに戦力外通告を受けている。
| 所属球団(発表時) | 退団・戦力外選手(一部) | 備考 |
| 広島 | 田中 広輔、松山 竜平、上本 崇司、磯村 嘉孝 | 長年チームを支えたベテラン |
| 楽天 | 島内 宏明、阿部 寿樹 | かつての主力 |
| ヤクルト | 西川 遥輝、原 樹理 | |
| DeNA | 三嶋 一輝、京山 将弥 | |
| ソフトバンク | 濵口 遥大、武田 翔太、又吉 克樹 | 濵口は移籍1年目 |
| 巨人 | 今村 信貴、重信 慎之介、馬場 皐輔 | 育成の坂本勇人捕手も戦力外 |
主力選手たちのメジャー挑戦と国内FA市場の動向
戦力外のニュースの一方で、今後のNPBのパワーバランスを大きく変えうるトップ選手の動向が大きな話題を呼んだ。
その筆頭が、日本の主砲たちのメジャーリーグ(MLB)挑戦である。巨人の不動の四番・岡本和真がポスティングシステムを利用したメジャー移籍を正式に表明し、ヤクルトの村上宗隆や埼玉西武ライオンズの今井達也らも同制度でのメジャー挑戦を見据えている。両リーグを代表するスラッガーやエースの流出の可能性は、日米のストーブリーグを大いに熱くさせている。
さらに、国内FA市場においても来季の勢力図に直結する移籍が決定した。とりわけ注目を集めたのが、北海道日本ハムファイターズの主力である松本剛の読売ジャイアンツへのFA移籍と、同じく日本ハムから埼玉西武ライオンズへFA移籍した石井一成の動向である。一方で、中日ドラゴンズの松葉貴大や福岡ソフトバンクホークスの東浜巨、東北楽天ゴールデンイーグルスの辰己涼介らは、FA権を行使した上での残留を決断しており、各球団の来季に向けた編成の明暗が分かれる形となった。
6. まとめと2026年シーズンに向けた展望
2025年シーズンのNPBは、「緻密なシステムによる極限の失点阻止」と「規格外の個の力による得点創出」という、一見相反する要素が最も高いレベルで激突した一年であった。
セントラル・リーグを圧倒的な成績で制した阪神タイガースは、藤川監督による最先端の投手マネジメントによって、防御率1点台の先発陣と絶対的なブルペン陣を構築し、佐藤輝明の40本塁打という圧倒的なパワーを戦術の核として据えた。一方、パシフィック・リーグを連覇した福岡ソフトバンクホークスは、モイネロの先発転向という大胆なコンバートを成功させ、育成出身の牧原が首位打者を取るというスカウティング・育成の勝利を見せつけた。
日本シリーズにおいて、この両者の対決が第5戦の延長戦までもつれ込み、最終的に山川穂高や柳田悠岐といった「プレッシャーの中で長打を打てる絶対的なタレント」の存在によって決着したという事実は、現代野球の到達点を示唆している。どれほどピッチングの技術が進化し、データ分析に基づいた守備シフトや配球が洗練されようとも、最終的に短期決戦の覇権を手繰り寄せるのは、そのシステムを理不尽に破壊できる「個の長打力」である。
来たる2026年シーズンに向けて、各球団はこの阪神とソフトバンクが提示した「極限のディフェンス力+決定的なパワー」というモデルをいかにして乗り越えるかが問われることとなる。とりわけセ・リーグでは、岡本和真や村上宗隆といった球界を代表する大砲がメジャーへ活躍の場を移す可能性が高い一方で、FAで松本剛を獲得した巨人が打線の再構築を図るなど、勢力図が激変しようとしている。
投手の球速と変化球の質がさらに進化する中、打者にはこれまで以上のアジャスト能力とスイングスピードが要求される。ルーキーの荘司宏太や西川史礁が示したように、即戦力として機能する若手の存在はチームの浮沈を直接的に左右する。去りゆく名選手たちのレガシーを引き継ぎながら、更なる次元へと突入する日本プロ野球。2025年シーズンに刻まれた熱戦と数々の記録、そしてオフシーズンの激しい編成の動きは、NPBの戦術的進化の歴史における重要なマイルストーンとして、長く語り継がれていくことだろう。
引用文献
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- 【プロ野球】別れを告げる選手たち…2025年「現役引退選手」まとめ – BASEBALL KING, 3月 23, 2026にアクセス、 https://baseballking.jp/ns/643937/
- 【NPB】退団選手一覧(移籍・戦力外・引退) 2024-2025年 – my favorite giants, 3月 23, 2026にアクセス、 https://www.my-favorite-giants.net/npb/backnumber2024-25_preout.htm
- 浅村栄斗と益田直也は名球会入りなるか。今年のパ・リーグで達成が見込まれる大記録, 3月 23, 2026にアクセス、 https://pacificleague.com/news/2025/1/68866
- 2025年シーズン達成が予想される記録(打撃記録) – NPB.jp 日本野球機構, 3月 23, 2026にアクセス、 https://npb.jp/history/2025/milestones_b.html
あとがき
NPBが一番大変でしたね~。
なんかやたら古い情報が混じるので、再調整してもらったり、修正をかけてもらったりと……
NPBももうすぐ開幕ですが、応援している巨人が評論家に軒並みBクラス予想されているのが、ツラいところですね~。
確かに、岡本もメジャーに行ったし、去年ですらなんとかAクラス死守だったのに、補強もあんまし出来てない。
先発陣は助っ人外国人がよさそうだし、ある程度駒が多いので心配はないですが、野手陣が……
新入団のダルベックがどんだけやれるかと2年目のキャベッジが昨年からどんだけ成績を上乗せできるかにシーズンがかかっているんじゃないかな。
日本人選手でいうと、エースの戸郷の調子が戻らず、山崎伊織がケガのなか、ドラ1で開幕投手の竹丸がどこまでローテションを守ってくれるかも重要かな。
少し残念なところでは、日本人野手がみんな似たタイプで最終系が俊足巧打みたいなタイプだらけになってるんだよなぁ……
今の投高打低環境では、最適解なのかもしれないけどやっぱり日本人強打者をみたいっすよ。
という訳で後半は巨人への嘆きでしたが、そろそろ終わろうかなと思います。
次回の「AIに書かせてみた」はテーマが決まってないですが、1か月間同じテーマで書いてもらおうかなと思います。
では、またお会いしましょう。
